ぎっくり腰について
身近な人から、ぎっくり腰になったという声を聞いた方もいるのではないでしょうか。よく耳にするほど多くの人がかかっており、誰もが発症してしまう可能性のある疾患です。
ぎっくり腰とは、急に起こった強い腰痛を総称したもので、正式名称は急性腰痛や腰椎捻挫といいます。
ぎっくり腰の症状
ぎっくり腰は、腰痛と一括りにすることができないような激痛があらわれることがあります。それこそ数日間はまともに動くことができない人もいる程です。
ぎっくり腰を経験した多くの方は『突然、腰に激痛が走った』などといいます。ドイツなどにおいては、ぎっくり腰は『魔女の一撃』とも呼ばれていて、それだけなんの前触れもなく、立っていられない程の激痛に襲われるからです。
ぎっくり腰は、中腰で重いものを持ち上げたり、不自然な姿勢で腰をひねった瞬間に起こることが多いです。背中の筋肉が緊張して腰を伸ばせなくなり、ひどい場合は前傾姿勢のまま動けなくなる場合もあります。
他にも、靴下を履こうとしたときや、咳やくしゃみをしたときにぎっくり腰を発症することがあります。
加齢と共に筋肉の柔軟性が衰え、椎間板がすり減って負担がかかり発症することが多いため、以前は年配の方に多くみられる症状でした。しかし、現代ではデスクワークが増えたことで年齢関係なく発症する人が増えています。特に1日8時間以上同じ姿勢で座っていることによる腰への負担は想像以上です。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰の原因は主に以下の3つがあります。
椎間板への過度の負担
椎間板は背骨を構成する骨と骨の間にあるコラーゲン状の軟骨で、背骨におけるクッションの役割を果たしています。
背骨は腰の付け根まで伸びており、この椎間板に大きな負担がかかると腰に激痛が走ります。椎間板は加齢により、すり減っていくため年齢を重ねていくほど症状が出る可能性は高くなるといわれています。
骨盤の歪み
椎間板に限らず骨盤に歪みがあると、それがぎっくり腰の原因になります。筋肉は原則、骨に沿って存在しているため、骨の歪みは筋肉の歪みにも直結するといわれています。筋肉が歪んでいると何もしていなくても負荷がかかる場合があります。骨盤の歪みが筋肉に疲労を蓄積させ、ある日突然症状があらわれます。
筋肉への過度の負担
骨盤の歪みの部分でも述べたように、筋肉への負担もまた原因のひとつに挙げられます。仮に椎間板や骨盤に原因がなくとも、長期間筋肉に負担がかかる姿勢や長時間同じ姿勢でいるとそれだけで筋肉に疲労が蓄積してしまいます。
蓄積疲労が限界を超えてしまうと腰回りの筋肉が徐々に硬くなっていきます。最初は、一部分だけが硬くなるだけですが、ある日突然、柔軟性があった筋肉が硬くなってしまいます。柔軟性がなくなり過度の負担がかかったことによって周囲の筋肉に『炎症』を起こしてしまいます。
こういった炎症が取れないままだと、痛みが継続しやすく、ぎっくり腰を繰り返す要因のひとつとなっていきます。
ぎっくり腰でお悩みの方は当院にお任せください
ぎっくり腰は普段運動不足の人が、いきなり激しい動きをするとなってしまいやすい疾患です。不安がある方は急に動いたりせず、事前にストレッチなどしてから行うようにしましょう。辛いぎっくり腰の痛みでお悩みの方は是非当院にお任せください。