膝の痛みについて
膝関節は、複雑な構造をしていて損傷を受けやすい部位でもあります。膝の痛みにはさまざまな原因が考えられ、個人差もあります。
治療はもちろんですが、ウォーキング・ストレッチなどの運動を試したり、予防・対策のポイントをきちんと理解・実践して、膝の痛みに備えましょう。
また「歳をとって膝が痛い」という場合のほとんどが変形性膝関節症です。特に女性に起こることが多く、大半が内半型、すなわちO脚状の変形をし、症状が進むにつれて内側の関節面の軟骨がすり減っていきます。
関節の変形は、全身のどの関節にも発生し、加齢とともに発生頻度は増加しますが、それほど体重のかからない関節では、変形が生じにくく、例え関節の変形があっても、痛みなどの症状が全くない場合も多く見られます。
そのため、体重がかかり酷使される機会が多い膝に痛みを感じる方が多くなります。膝痛とは、おもに膝関節の周辺が痛くなる病気で、膝関節痛もこの中に入りますが、症状も原因もさまざまです。
「平坦なところを歩いて膝が痛くなる」「階段の昇降のときに痛くなる」「膝の内側が痛い」「膝の裏側が痛い」「寝ているときに痛くなる」など、膝の痛み方も人それぞれ違います。
整形の分野でも膝関節痛には、代謝性疾患、リウマチ性疾患、腫瘍性疾患、外傷性疾患、それに伴う変性疾患など、原因は多岐に渡るので、十分な問診・触診が重要となってきます。膝の痛みの原因となる疾患や、症状の進行によっては、歩行が困難になったり、寝たきりになったりするなど、重い障害をもたらすことがあるので注意が必要です。
膝痛を治すために大切なのは、原因を探ること。そしてそれに合った適切な治療を行うことです。
膝の仕組みについて
膝関節は、「大腿骨」と「脛骨」、そして大腿四頭筋と膝蓋腱に支えられた「膝蓋骨」の3つの骨が組み合わさってできています。脛骨の上を大腿骨が前後にすべり転がることによって膝の曲げ伸ばしが可能になります。
この3つの骨の表面は弾力のある柔らかな軟骨で覆われ、クッションの役目を果たしています。また大腿骨と脛骨の間にある半月板にも、関節に加わる衝撃を吸収する役目があります。
また膝関節は人体で最も大きな関節で、人間の動作に深く関わり、繰り返し使用する部位です。膝関節は、骨、軟骨、靱帯、筋肉、腱などから構成されており、正常な膝関節はスムーズに動き、歩行や方向転換、その他の多くの動作を、痛みを感じることなく行うことができます。
膝関節にはさまざまな筋肉・腱・靭帯が付いており、それらによって安定性を保ったまま曲げ伸ばしをすることができます。特に大腿四頭筋は膝関節の曲げ伸ばしをする際、体重を支える重要な役割を担っています。膝を曲げようとする際には、太ももの後ろにあるハムストリングスと呼ばれる筋肉が収縮し、逆に大腿四頭筋が緩んで、大腿骨が脛骨の上を後方にすべりながら転がることで膝が曲がります。
膝関節の機能を正常に維持するためには、関節に負担をかけすぎないようにしながらも周りの筋肉を常に鍛えておくことが非常に大切です。
そして膝関節には、体を安定させたり、関節内で起こる摩擦や衝撃のダメージを減らすための優れた機能が備わっています。膝関節内の骨の表面は、それぞれ軟骨というクッションで覆われていて関節が滑らかに動くようにできています。また、脛骨と大腿骨の間には半月板という柔らかい組織があり、2つの骨の軟骨への衝撃が吸収されるようになっています。
さらに、膝関節は関節包という袋に包まれ、その中は関節液と呼ばれる液体で満たされています。関節液は、関節を滑らかに動かす潤滑油の役割を果たすと共に、軟骨に酸素や栄養を与えています。
膝の痛みの原因について
膝関節の痛みや変形の原因は、炎症・腫瘍・外傷によるものなどさまざまあります。激しい痛みを生じさせる疾患としては、変形性膝関節症や関節リウマチなどがよく知られています。
変形性関節症
変形性関節症は軟骨がすり減ったり、なくなり膝関節が変形し、痛みや腫れを起こす状態をいいます。関節が痛むため、関節リウマチと間違えられやすい病気です。
膝に起きた変形性関節症を「変形性膝関節症」と呼びます。変形性膝関節症が進行し重症になると、軟骨がすり減ったり、関節の表面がデコボコになり、本来の滑らかな動きが出来なくなります。また、関節の変形や運動痛、可動域制限等によって、立ったり歩いたりに大きな影響を与えるため、「QOL=生活の質」を著しく低下させます。
リウマチと関節リウマチ
日本では「手足が痛む病気=リウマチ」と捉えられがちですが、手足が痛む病気の中には、膠原病・乾癬性関節炎・強直性脊椎炎・変形性関節症などのリウマチ性疾患と、痛風、偽痛風、感染性関節炎など、100種類以上もの病気が含まれます。
「関節リウマチ」は、膠原病に含まれる代表的な病気の1つで、指、手関節、肘、膝、足関節など、身体の多くの関節で炎症が起きる病気です。
半月板損傷
膝関節の中でクッションの役割をしている半月板という組織が、傷ついたり、割れたり、ひびが入ったりする病気です。
膝は特殊な関節で、他の関節と違って、骨と骨をつなぎとめる筋肉がありません。代わりに、靭帯や軟部組織、腱があり、半月板はそれらがグラグラしないように安定させる役割を担っています。
そのため、半月板が損傷すると、膝を曲げたり伸ばしたりすると痛くなる、膝の関節が完全に伸びない・曲がらない、階段の昇降や膝の屈伸の際に「ゴキッ」と異常音がする、歩いているときに突然「ガクン」と膝が落ちる、膝が「ガキッ」と引っかかって急に動かなくなるなどのさまざまな症状を引き起こします。
半月板は、年齢を重ねるにつれて、摩耗し、擦り切れ、なくなっていきます。ただし、それ自体では痛みは生じません。膝を守るために筋肉が収縮し、それに伴って炎症を起こすことで痛みが生じてきます。
もし症状が長引く場合は、早い段階で専門家へ相談することをおすすめいたします。
膝の痛みでお悩みの方は当院にお任せください
当院には、「他院で膝痛の治療を受けていたけど、なかなか治らない」と言って来院される方が多くいらっしゃいます。
その多くがマッサージや、電気、温熱療法、湿布や薬など、その場しのぎの治療を受けていることがほとんどで、「翌日からまた痛い」というケースがほとんどです。
多くの治療院さんでは、膝痛は膝の関節の障害によるものと考えていることが多く、膝関節の問題として治療にあたるため、なかなか改善されにくいことがあります。「膝痛=膝関節の問題」ではないのです。
当院では、膝の痛みにお悩みの方一人一人に合わせ、症状に合った施術計画をたてて治療にあたります。ぜひ一度リスタート整体院 千葉院へお気軽にご相談ください。